2016年9月20日火曜日

モンペリエホームステイ体験記②


Etsukoさんのモンペリエホームステイ体験記の続きです。

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3.ツール・ド・フランスと革命記念日
自転車ロードレース好きの私にとって、
やはりツールは憧れ。
いつか現地に行ってみたいなぁと
テレビの前で夢見ていたものでした。
しかしそれも今は昔です。
水曜の授業後、「よくわかんないけど行ってみる」と
ついて来てくれたクラスメートの日本人
マダム:トシコさんと一緒に、現地観戦を満喫しました。


選手が通る数時間前から沿道に張り付き、
キャラバンカー(スポンサー企業の宣伝車)の
行列から投げ撒かれるお菓子や応援グッズに
飛びついて、ちびっこやおじさんたちと取り合い。
選手がやってくると、「Allez!!Allez!!」と叫びながら
その先頭争いを見逃すまいと目を皿にし、
集団の中に日本人の新城選手を発見しては
日の丸を振り回して大興奮。
普段、こんなにテンション上がることってないですよ!




午前中から昨日のゴールに引き続き、
ツールのスタートを見にコメディ広場へ。
たくさんの関係車両と人々でごった返す中、
スタート前の選手の様子やかっこいいチームカーなどを
目の当たりにして、iPhoneの写真枚数が激増していきます。
選手たちを見送ったら急いで帰宅。
ツールの続きを、おじいちゃんとパパと
ソファに並んでテレビ観戦しました。



 

夜は、パリの国民的クラシックコンサート
生中継を鑑賞。
エッフェル塔のふもとで毎年行われている
盛大な無料野外ライブで、ラジオでも
同時中継されているのだとか。
日本の紅白歌合戦とは似て非なるものですね。
おじいちゃんとママは寝てしまったので、
音楽ライブが大好きというパパと二人、
フランス国立管弦楽団と有名オペラ歌手の
贅沢な演奏を愉しみました。
そして23時からは花火!
エッフェル塔をとりまく花火の迫力に
テレビの前で圧倒されていると、「窓から見えるよ」と
ジャックが2階を指差しました。
慌てて階段を上がると見えました、
大きな音とともにモンペリエの街の花火が!
嗚呼これが“14 juillet”、
それを今、現地フランスで見ているんだ…


4.あっという間の一週間
金曜日。
最終日だからとセンチメンタルになっている
余裕もなく怒涛の授業。
そして一週間で何を修了したんだか、
恥ずかしながらディプロムをいただきました。
クラスメートたちと一緒にランチをとり、
また来週も会うかのようにコメディ広場で別れました。
最後のディナーでは、お礼に一品、
庭のトマトを拝借して簡単な料理を作りました。
メニューは、日本から持ってきた
魚介だしのパックを煮出して
湯剥きのトマトを丸ごと浸した
“トマトのだしコンポート”です。
少し冷やした後ガラスの器に盛りつけて
サーブすると、皆「Bien!」「Très bon!」と好評。
フランス人の舌に合ったかどうか、
本当のところはわかりませんが。



そして食後のカフェが終わる頃、
「エツコ、これあなたに」と言って
ジャンニーヌが一枚の絵を差し出しました。
それは、彼女が私のために
描いてくれたなでしこの絵でした。
花の色は、この家に来て最初に素敵だと思った
壁の色と同じマゼンタ色。
涙腺が崩壊したのは言うまでもありません。
土曜日、お別れのときが来ました。
家族一人ひとりと、最初に教えてもらった3回ビズ。
別れ際、おじいちゃんのアントワーヌが
「À bientôt!」と言ってくれました。
ママとパパは「え?À bientôt?日本は遠いよ?」
「長生きしなきゃ!」と笑ったけれど、
私はとても嬉しかったです。
本当に、本当にありがとう、お元気で。
またすぐに会いたいな。
空港まで送ってくれたジャックにお礼を言うと、
最後にギューッと長めのハグとビズを2回。
「3回じゃないの?」と訊くと「心を込めて2回だよ!」
と笑いました。



5.おわりに
とにかく、この上ないほど素晴らしい一週間でした。
惜しむらくは、私の致命的なヒアリング力のなさ。
中途半端に質問だけはするので、
相手がいろいろ答えてくれるのですが、
残念ながら聞き取れない。
せっかくホストファミリーがいい家族で、
美術や音楽好きの話題が合いそうな人たちだったのに、
非常にもったいなかったです。
おじいちゃんには昔のツールや
往年の選手の話を聞きたかったし、
パパとはもっとあーだこーだお喋りしながら
一緒にテレビを見たかったし、
ママとはアート談義をしたかった…



今感じている悔いと、上達したらもっと楽しくなる!
という希望を、これからのモチベーションにして
フランス語を続けたいと思います。
おまけ:モンペリエの空港でスーツケースを預けたとき、
5キロ重量オーバーしていました。
超過料金がなんと100ユーロ(約12,000円/2016 年7月現在)!!
皆さんも、思い出の詰め込みすぎには注意してくださいね。
とほほ。


サンパのホームステイプログラムの詳細はこちらからどうぞ。
http://www.france-sympa.com












2016年9月19日月曜日

モンペリエホームステイ体験記①

みなさんこんにちは。

表参道校の生徒さんのEtsukoさんのモンペリエホームステイ体験記を2回に分けて、お伝えします。
モンペリエでの生活を実感できる素敵な体験記です♪

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留学とツール・ド・フランス観戦が、
一度にモンペリエで叶うかも!」
突如ひらめいた我ながらナイスなアイデアに
目の前がパーッと明るくなった気がしました。
留学はもっと話せるようになってから…と
まだ先のことだと考えていたのですが、
今年のツールのルートがモンペリエを
通ることに気付いたとき「これは今だ!」
と思い立ち、次のアクションでは
カウンセラーの大塚さんに連絡していました。
こうして7月、どうにか確保した一週間の夏休みに、
私はモンペリエへ旅立ったのです。


1.素敵なホストファミリー
ホームステイをしたのは、モンペリエの中心
コメディ広場からトラムで約20分の
カステルノ=ル=レ地区にある閑静な住宅街。
オリーブの木に囲まれた庭とピンクがかった
テラコッタ色の家は、“THE南仏”といった風景です。

ホストファミリーは皆とても優しくてチャーミング。
絵を描くのが趣味だという朗らかなママ:ジャンニーヌ、
若かりし頃はジャック・デュトロンに匹敵したのではないか
と思われるイケメンのパパその名もジャック、
ママのお父様であるおじいちゃん:アントワーヌと
小犬のキナ7歳。
ジャックが「モンペリエは3回だ!」と言ってビズ
(頬と頬を合わせてチュッチュする挨拶)を教えてくれました。


まず驚いたのは、お宅のセンスの良さ!
マゼンタ色の壁に花柄のカーテンとテーブルクロス、
レトロなキャビネ…まるでインテリア雑誌のよう!
その上、リタイアする前は料理人だったという
ジャックの手による美味しい食事を、
庭に面したテラスでいただくという
おかしいくらい素敵な毎日。
氷をひとつふたつ足して飲むロゼワインは、
南仏の夏に似合いすぎます。
到着した日曜のディナーの後、
「明日お誕生日でしょ?Bon anniversaire!」と言って
ジャンニーヌが食卓に出してくれたのは、
なんとジャック手作りのティラミスケーキ!!
感激して、これまでの生涯で使った「Merci」の数を
一晩で軽く超えました。
フランスの夏は、日が暮れて暗くなるのが21時過ぎ。
2階にあてがわれた自分の部屋(これまた素敵)に戻り、
ベッドに寝転んだとき思いました。私は竜宮城に来たんだなと。




2.頭バクハツの学校生活
初日の月曜は、新入生のための
オリエンテーションがありました。
季節柄人数は多めで、ヨーロッパ各国はもちろん
カナダやブラジルなどアメリカ大陸、
ドバイや韓国といったアジアの顔ぶれも。
しかしとにかく皆若い…。


日本で事前に受けたwebテストに加えて、
ここでクラス分けの面接テストがあります。
「フランス語を勉強してどれくらいですか?」
「週末は何をしましたか?」など
簡単な質問に答えます。
「だいたい1年です。昨日13時間半かけて
日本から到着しました。とても疲れました。
でも昨晩、ホストファミリーのパパとEURO2016
(サッカー欧州選手権決勝フランス対ポルトガルで
全仏が熱狂!負けたけど)をテレビで見ました!
フランス残念でしたね~」
と、たどたどしくもナウな話題を盛り込んでみた結果、
格上のA2クラスに放り込まれることに。
私は日本でDELF A1を受けたばかりのレベルなのに…


こうして決まったクラスは、今週入学した
アイルランドの若者4名と、4月から1年コースで
来ているという日本人3名+イギリス人1名の総勢9名。
授業は午前中3時間。
ヒアリング力の乏しい私は、授業中ポカーンと
してしまうこともしばしば。
それでもなんとか着いていこうと必死です。
脳みそが爆発しそう。「Ma tête a cassé…」と
呟いたら笑われました。
先生方は皆さん陽気で粘り強い。
課題や説明が聞き取れないとき、
クラスメートには悪いと思いながらも
「もう一回お願いします」「例をもらえますか」と
授業を止める私に、ちゃんと向き合ってくれたのは
ありがたかったです。
自分の国の有名企業について調べて
翌日発表という宿題が出た日。
夜部屋で辞書とiPhoneを片手に、
ノートに書いた作文とにらめっこしているうち
机に突っ伏して寝てしまったのは、我ながら新鮮でした。
こんなこと学生時代以来初めて!


アクティビティは、火曜の料理教室に参加しました。
この日は16人いたので厨房は大混雑。
でも、料理に興味がある人というのは
どの国でも明るくて気が回るタイプが多いのか、
各国の協力体制が小気味良かったです。
切った野菜をボウルに集めるアメリカ、
ピーマンをバーナーで焼いて皮をとるメキシコ、
交替で鍋をかき回すコロンビアと日本、
肉が焼けたところに皿を差し出すスペイン、
使った器具を片付けるニュージーランド、
手を拭くペーパーを配るブラジル…
なんだ、世界は平和じゃん。

 

次回に続きます♪

サンパのホームステイプログラムの詳細はこちらからどうぞ。
http://www.france-sympa.com