3月9日から14日まで滞在したPAU近郊の街の家です。隣は広い牧場で小高い丘の上にある一軒家です。日の出の時には霧が幻想的に立ち込めていて、朝は鳥のさえずりで目が覚めました。暖炉のある落ち着いた居間や、鳥が餌を啄みにくる広い食堂、そして何よりも静寂が印象的でした。この静寂こそ、会話に理想的な環境と感じました。
外には、リスが近くの木まで来ていました。暖かくなると、エゾシカがすぐ近くに出現するようです。裏手にはプールや暖炉に燃やす薪がうず高く積まれていました。
バスク地方は、美食の街として知られていますが、ここの名物は何と言ってもピンチョス! ピンチョスとは、串で刺したハム、オリーブ、海老や烏賊の魚介類、バゲット等、ビールやワインのつまみとして食べる料理です。BARには一人では入るのに勇気がいりますが、夫妻の行きつけであり寛ぐことができました。好みのピンチョスを沢山頂きすっかり満足しました。ビールと共に頂き、最高に贅沢な時を過ごす事ができました。
サン・セバスチャンは、スペインの高級リゾート地として知られ、海岸沿いには城のような豪勢な住宅がありました。既に春を思わせる暖かな日差しの中で、ピンチョスとビールでほろ酔い気分になりながら、海岸沿いを散歩しました。
歴史あるレスカーとポーでは、中世に建造されたままの箇所もあり、当時の壮麗な面影が残っていました。ブルボン朝のアンリⅣ世が住んでいたポーの城では、城から見える各々の季節を描いた情景が描かれたタピスリーが見事でした。しかし、スペイン人のガイドによる流暢なフランス語の理解と専門知識の不足に苦しみ、立ちっ放しの見学も相俟って腰痛に襲われ疲れてしまいました。帰宅し夫妻の了解を得て意識不明になるほど熟睡してしまいました。この日は、自分の能力不足を感じた一日となりました。
次回に続きます♪
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